CONFIDENTIAL
— ROSAGEの処方哲学を継承し、その先へ —
新プレミアムヘアケアシリーズ
コンセプトシート
「髮を洗う」という行為を、
「髮と頭皮を整え、自分に戻る時間」へ。
2026年3月
answer BEAUTY SALON / Head Spa ZEN 様向け
CONFIDENTIAL
— ROSAGEの処方哲学を継承し、その先へ —
「髮を洗う」という行為を、
「髮と頭皮を整え、自分に戻る時間」へ。
2026年3月
answer BEAUTY SALON / Head Spa ZEN 様向け
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SECTION 01
プロジェクト名(仮)
新プレミアムヘアケアシリーズ開発プロジェクト
背景
answer BEAUTY SALONのオリジナルブランド「ROSAGE」は、高濃度シルクPPT(ラウロイル加水分解シルクNa)をメイン洗浄成分に据え、「洗えば洗うほどキレイになる」をコンセプトに、髮の補修・保湿に特化した製品として確立されています。
2025年12月には新業態「Head Spa ZEN」をオープンされ、「禅」の文化と美容を融合させた唯一無二の体験を提供されています。英語・中国語にも対応され、国内のハイクラス層のみならず、インバウンド層へのサービス展開も始まっています。
こうした事業の進化を受け、ROSAGEの処方哲学を継承しつつ、さらに上位の価格帯・世界観を持つ新シリーズの開発に着手します。
本シリーズの位置づけ
ROSAGEの「置き換え」や「別ライン」ではなく、ROSAGEを土台とした2〜3段階のアップグレード製品です。具体的には、ROSAGEが持つヘアケア特化の処方力に、「スキャルプケア機能」と「禅(和)の世界観」を統合します。
ROSAGE
基本思想
髮の補修・保湿に特化
世界観
ラグジュアリー・ご褒美
想定価格帯
セット約8,800円
主な販売対象
国内美意識層
ブランドの母体
answer BEAUTY SALON
新シリーズ
基本思想
ヘアケア+スキャルプケアの統合
世界観
禅・日本文化・五感の調和
想定価格帯
単品約10,000円〜
主な販売対象
国内ハイクラス層+インバウンド
ブランドの母体
Head Spa ZEN
目指すゴール
「日本クオリティーを世界に発信する」という事業ビジョンの象徴となるプロダクトです。国内での店販・EC展開に加え、海外からの来店客へのスーベニア需要、将来的な越境EC展開も視野に入れています。
SECTION 02
キーワードは、「整える」。
Head Spa ZENは「五感を整え、"無"に浸る特別な時間」を提供する場です。本シリーズは、その体験を日々のヘアケアに落とし込むプロダクトとして設計します。
ZENの施術が「圧と緩み」「温かさと冷たさ」という対の刺激で自律神経のバランスを整えるように、本シリーズは「洗い清める」と「満たし整える」の対のアプローチで、髮と頭皮の両方を本来あるべき状態へ導きます。
ブランドフィロソフィー(案)
「髮を洗う」という行為を、
「髮と頭皮を整え、自分に戻る時間」へ。
ROSAGEが「洗えば洗うほどキレイになる」という機能的価値を追求したのに対し、本シリーズは機能的価値に加え、「使うたびに、心と体が整う」という情緒的価値を統合します。
これは単なるブランディング上の演出ではなく、スキャルプケアという頭皮へのアプローチそのものが、血行促進やリラクゼーションを通じて「整える」行為であるという、科学的な裏付けに基づいています。
ZENとの世界観の接続
ZENの体験
新シリーズへの翻訳
「和」の位置づけ
本シリーズにおける「和」は、単なるデザインモチーフや香料のテーマではありません。日本古来の植物素材(和エキス)を処方に組み込むことで、製品の中身そのものが「日本」を体現する構造にします。
和の素材を使う理由は3つあります。処方面では、日本の風土で育まれた植物素材は日本人の髮質・頭皮との親和性が期待できます。ブランド面では、「日本クオリティーを世界に」というビジョンの具現化になります。マーケット面では、インバウンド層・越境EC市場において「J-Beauty」としての訴求力を発揮します。
スーベニア性について
海外からの来店客にとって、ZENでの体験は「日本でしかできない特別な記憶」になります。本シリーズは、その記憶を「持ち帰れる形」にしたプロダクトとしての役割も担います。自分用としてだけでなく、ギフトとしての購入も想定し、パッケージ・外装・同梱物を含めた体験設計が必要です。
SECTION 03
新シリーズは、ROSAGEが確立した「髮のために妥協しない処方哲学」をそのまま受け継ぎ、その上に新たな価値を積み重ねることで、上位ブランドとして成立させます。
ROSAGEの良さを何一つ手放さない。その土台の上に、3つの「+」を乗せていきます。
処方のプラス
ヘアケアの土台に、スキャルプケアを重ねる
ROSAGEの強み(継承)
ヘアケア特化の処方力(シルクPPT)
新シリーズでプラス
スキャルプケア機能(ヘマチン等)
ROSAGEは、メイン洗浄成分にシルクPPTを据え、「洗いながら髮を補修する」という美容液シャンプーの思想を確立しています。この「髮を美しくする力」は、新シリーズでもそのまま活かします。その上に、頭皮(スキャルプ)ケア機能をプラスします。ヘマチンによる頭皮エイジングケア、和エキスによる頭皮環境の改善・保湿、頭皮と髮を「同時に整える」処方設計です。ROSAGEの「髮がキレイになる」に、「頭皮から根本的に整える」がプラスされることで、ケアの奥行きが一段深まります。
素材のプラス
高品質な処方に、和の原料を重ねる
ROSAGEの強み(継承)
高品質素材へのこだわり
新シリーズでプラス
和の原料(京抹茶等)による日本の体現
ROSAGEのシルクPPTは、コストを度外視して主成分に据えた極めて贅沢な素材です。新シリーズでは、この高品質な処方設計の思想を継承しつつ、日本の風土と文化に根差した原料をプラスすることで、「使うたびに日本を感じる」プロダクトに仕上げます。中核原料候補は、丸善製薬の和ism®<京抹茶>。京都宇治田原の抹茶エキスで、抗酸化作用に加え肌に安らぎを与える作用が確認されています。「禅×抹茶×京都」の文脈は、ZENの世界観と直結します。和ism®シリーズは、国産植物使用・100%天然物・医薬部外品対応・エコサート対応という品質基盤を持っており、「本物の日本品質」を成分レベルで裏付けることができます。
体験のプラス
機能的価値に、情緒的価値を重ねる
ROSAGEの強み(継承)
確かな機能的価値(洗うほどキレイ)
新シリーズでプラス
情緒的価値(整う体験・スーベニア性)
ROSAGEの「洗えば洗うほどキレイになる」という明快な機能的価値は、そのまま新シリーズにも引き継がれます。その上に、「使うたびに、心と頭皮が整う」という情緒的価値をプラスします。香りは、ROSAGEが確立した上質な香り体験を参考にしつつ、抹茶や和のボタニカルを想起させる方向へ。テクスチャー、パッケージ、開封体験まで含めたトータルの体験設計で、「手に取った瞬間・使っている時間・使い終わった後の余韻」すべてに価値を感じさせるプロダクトを目指します。
ROSAGEが作った「ゼロ→イチ」の土台があるからこそ、
新シリーズは「イチ→∞」のプロダクトを目指せます。
SECTION 04
ROSAGEは「シャンプーもトリートメントも、すべて髮のために」という一貫した設計思想を持っています。新シリーズでは、この思想を引き継ぎつつ、シャンプーとトリートメントに明確な役割分担を持たせます。
シャンプー
「頭皮を整える」
トリートメント
「髮を整える」
この2軸が揃って初めて、ZENが目指す「整う」体験がプロダクトの中で完成します。頭皮という土壌を整え、そこから伸びる髮を内側から強くする。この循環こそが、セクション3で定義した「イチ→∞」の処方的な実装です。
— スキャルプサイエンス × 和 —
ROSAGEの優れた洗浄設計を土台に、頭皮に働きかける機能成分を重層的にプラスします。
シルクPPT系洗浄成分
シルクPPT系洗浄成分(ラウロイル加水分解シルクNa等)をベースに継承します。低刺激で泡立ちが良く、洗浄しながら髮を補修するROSAGEの核となる処方哲学を、そのまま新シリーズの洗浄設計に活かします。
ヘマチン
動物血液由来の有機鉄錯化合物。髮の主成分ケラチンと結合する性質を持ち、頭皮の抗酸化作用、ボリュームアップ、白髪予防、カラー持ち向上など多面的な効果を持ちます。answer様のサロンメニューとの連動性が高く、「サロン施術の効果を自宅で維持する」ストーリーが成立します。
キャピキシル
アカツメクサ花エキスとアセチルテトラペプチド-3を組み合わせた育毛成分。脱毛原因となる酵素5αリダクターゼを抑制しながら、毛包のタンパク質合成を促進し、髮が頭皮にしっかり根付く環境を整えます。天然由来成分のため副作用リスクが極めて低いのも特徴です。
ESPコンプレックスA
ホルス社開発の「ESPトリプル処方」によるコンプレックス原料。EGF・FGF・KGFの3種の成長因子に、シアル酸(加水分解アナツバメ巣エキス)とプラセンタエキスを組み合わせた処方です。成長因子とシアル酸が頭皮の知覚神経を刺激してIGF-1の産生を促し、毛髪の生成を促進します。構成成分にコメ発酵液が含まれており、「和」の文脈にも自然に接続します。ツバメの巣エキスやヒト型成長因子は原価も高く、1万円クラスの価格正当性を裏付けるプレミアム原料でもあります。
和ism®<京抹茶>+和エキス群
京都宇治田原の抹茶エキスを中核とした丸善製薬の和ism®シリーズ。抗酸化作用に加え、肌に安らぎを与える作用が確認されています。追加候補として宇治茶、シャクヤク、ユキノシタ、エンメイソウ等も検討可能です。
フィチン酸+クエン酸
「日本を代表するシャンプー」を世界に届ける以上、日本の軟水環境でのみ性能を発揮する処方では不十分です。フィチン酸(米ぬか由来の天然キレート剤)とクエン酸を処方に組み込み、硬水中のカルシウム・マグネシウムをキレートし、世界中の水質環境に対応する設計とします。フィチン酸は米ぬか由来であり、「和」の素材哲学と矛盾しない天然のキレート成分です。日本のお客様にとっては最高の使用感を、海外のお客様にとっても同等の体験を。この「どこで使っても整う」設計こそが、世界基準のプロダクトの条件です。
— 最新補修テクノロジーの集結 —
ROSAGEのトリートメントは、3種PPT補修成分とγ-ドコサラクトンによるヒートリペアを組み合わせた設計です。新シリーズでは、この補修力を土台に活かしつつ、最新の毛髮補修テクノロジーをプラスし、「髮を内側から整える」トリートメントへと進化させます。
PPT系(シルク・ケラチン・コラーゲン)
PPT系補修成分(加水分解シルク、ケラチン、コラーゲン)によるキューティクル〜コルテックスのCMC補修を継承します。
γ-ドコサラクトン(エルカラクトン)
γ-ドコサラクトン(エルカラクトン)によるヒートリペアを継承します。
シナチントップ
低分子活性ケラチンであるシナチントップは、分子サイズが小さく毛髮内部への浸透性に優れます。ダメージやエイジングで失われた内部タンパク質を補充し、髮に本来のハリとコシを取り戻します。
ファイバーハンス
ブドウ糖由来の特許取得成分(ヒドロキシプロピルグルコナミド)。毛髮内部のコルテックスに浸透し、ケラチン繊維と結合して新しい水素結合およびイオン結合を生成します。シナチントップで補充したケラチンに対し、ファイバーハンスが結合・固定することで「補充→定着」の流れが1本のトリートメントの中で完結します。
エラプレックス
ジマレイン酸系のボンドビルディング成分。カラーやパーマなどのケミカル施術で切断されたジスルフィド結合(S-S結合)の再結合を促進し、髮の強度を根本から高めます。「補充→定着→再結合」の3段階補修プロセスを完成させる最後のピースです。
シャンプー × トリートメントの相乗設計
シャンプーで頭皮を整え、健やかな土壌を作る。トリートメントで髮を内側から整え、強くしなやかにする。この循環を毎日繰り返すことで、髮と頭皮が本来あるべき状態へ「整っていく」。
これはZENの施術体験に通じる構造でもあります。ZENでは「頭皮クレンジング→頭浸浴→マッサージシャンプー→トリートメントマッサージ」という流れで、頭皮ケアと毛髮ケアが一連のプロセスとして設計されています。新シリーズは、この「ZENの流れ」を自宅のバスルームで毎日再現するプロダクトです。
SECTION 05
シリーズ構成は「最初から全部出す」のではなく、フェーズを分けて段階的に展開することをおすすめします。シャンプー&トリートメントで世界観と品質を印象づけてから次を出す方がブランドの「格」が立ちますし、OEMの初回製造ロット・在庫リスクの観点からも、第1弾の反応を見てから第2弾の方向性を調整できる柔軟性を残せます。
新シリーズの「顔」となる2品。まずはこの2品でブランドの世界観・品質・価格帯を確立します。
シャンプー
トリートメント
セット購入を基本動線とし、セット価格(19,800〜22,000円税込)を設定。単品購入も可能にしてROSAGEとのミックス使いにも対応します。ZEN店頭での「施術後にそのまま購入」という体験動線を重視します。
価格正当性の演出は、成分原価だけでなく「コンセプト」と「パッケージ」が担う比重が大きいです。和の工芸を感じさせる容器デザイン、開封時の体験、ZENのブランドストーリーとの接続——これらの総合的な「所有体験」が「1万円を払う理由」になります。
PHASE 1の市場反応を見た上で、シリーズの「深み」を出す3品目。シャンプー後・タオルドライ後に使う「頭皮専用美容液」として、ZENの施術で行う「頭皮への集中ケア」を自宅で再現するアイテムです。想定容量60〜100ml、想定価格8,000〜12,000円(税込)。
ブランドの世界観が確立した後に検討できる拡張ラインとして、アウトバストリートメント、炭酸スキャルプクレンジング、ギフトボックス(ミニサイズセット)、ボディケア・入浴剤等が考えられます。抹茶販売等の事業構想との接続も、「和のライフスタイルブランド」への拡張時に検討できます。
ROSAGEとの併売(クロスセル)の可能性
新シリーズとROSAGEは競合ではなく補完関係にあります。新シリーズのフル使い、シャンプーは新シリーズ×トリートメントはROSAGE、普段はROSAGE×週末は新シリーズ、ギフトには新シリーズ×自分用はROSAGEなど、複数の併売パターンが成立します。新シリーズの投入がROSAGEの既存売上を食うリスクは低く、ブランド全体の客単価を引き上げる効果が期待できます。
SECTION 06
Head Spa ZEN、answer BEAUTY SALONに通う既存のお客様です。銀座という立地もあり、美容への投資意識が高く、良いものなら金額は問わないという価値基準を持つ方が多いと想定されます(サロンの価格帯・顧客層からの推定)。
購買動線
来店 → 施術体験 → カウンセリングで提案 → 店頭購入 → 自宅で継続 → リピート
ZENを訪れる海外からのお客様です。ZENのサイトが英語・中国語に対応していることからも、この層はすでに想定されています。
購買動線
来日 → ZEN体験 → 「この体験を持ち帰りたい」→ 店頭購入 → 帰国後も使いたい → 越境ECでリピート
この層に響くために重要なのは、手に取った瞬間に「日本」が伝わるパッケージ、贈りたくなる外装、多言語対応、そして持ち帰りしやすいサイズ感です。
ZENやanswerに来店したことはないが、ヘアケアに高い関心と投資意欲を持つ層。「禅×日本品質×最新スキャルプサイエンス」というコンセプトの新規性で興味を引き、ZENへの来店誘導にもつながる可能性があります。
まずは第1層・第2層でブランドの信頼と実績を作り、その口コミや実績が自然と第3層に届く流れが理想的です。さらにその先のステップとしては、空港免税店での取り扱いや国際線の機内販売カタログへの掲載といった展開も視野に入ります。「禅×日本品質」というコンセプトは、こうしたチャネルとの親和性が非常に高く、ブランドが育った段階での選択肢として大きな可能性を持っています。
価格戦略
| ROSAGE | 新シリーズ | OMG+ | |
|---|---|---|---|
| シャンプー単品 | 約4,400円 | 10,000〜12,000円 | 約22,660円 |
| トリートメント単品 | 約4,400円 | 10,000〜12,000円 | 約24,530円 |
| セット | 約8,800円 | 19,800〜22,000円 | 約47,000円 |
ROSAGEの約2〜2.5倍、OMG+の半額以下というポジションです。ROSAGEからの「明確な格上げ」が伝わりつつ、既存のROSAGE顧客が「次のステップ」として手を伸ばせる射程圏内でもあります。インバウンド・スーベニアとしても、シャンプー1本1万円は絶妙なラインです。
SECTION 07
1万円超のプレミアムシャンプー市場は、プレイヤーが非常に限られた「空白地帯」に近い市場です。新シリーズも、他と重ならない「自分だけの居場所」を明確にすることが重要です。
ターゲット競合:OMG+(SHHH)
OMG+は、中身としてはスタンダードな処方ながら、パッケージ・ブランディング・販売チャネルの力で超プレミアム価格帯を成立させている好例です。コンセプトメイクだけでここまでの価格が作れるという事実は、逆に言えば中身とコンセプトの両方が揃った時の可能性の大きさを示しています。
新シリーズが目指すのは、まさにその「両方」。最新のスキャルプサイエンスと毛髮補修テクノロジーによる処方の実力と、ZENの禅文化を体現する世界観・パッケージデザインの美しさ。中身も外見も整った「大和撫子」——それが、新シリーズがこの市場で勝負する姿です。
| 軸 | OMG+ | 新シリーズ |
|---|---|---|
| 文化的背景 | アジアンラグジュアリー(香港発) | 「禅」という日本固有の文化 |
| 成分の独自性 | 植物幹細胞由来(グローバル原料) | 和素材(京抹茶等)+日本の原料メーカー |
| スキャルプ | スカルプケアラインあり | ヘマチン+キャピキシル+ESPの重層設計 |
| 価格帯 | セット約47,000円 | セット約20,000円 |
| スーベニア性 | グローバルブランドとしての訴求 | 「日本でしか買えない」体験価値 |
参考事例:IVANKA(イヴァンカ)
1万円超のシャンプーでブランド価値をどう作るかの先行事例として参考になります。創業以来「安全性と効果の追求」を一切ブレずに貫き、天然ヒアルロン酸を美容液の約100倍相当の高濃度で配合するなど、「中身にコストをかけている」ことが明快に伝わる設計です。
アメックス・センチュリオン会員会報誌への掲載や高円宮妃殿下ガラパーティーのお土産採用など、品質の積み重ねの結果として権威性がついてきたブランドです。新シリーズも同様に、まずはZENの施術体験と一体になったプロダクトとしての実力を積み上げ、その評判が自然と広がっていく流れを目指します。
ポジショニングマップ
新シリーズが狙う位置を、「価格帯」と「世界観」の2軸で整理します。
OMG+は「超高価格×グローバル・モダン」、グローバルミルボンは「中価格×グローバル・モダン」に位置します。ミルボンは日本発ではありますが、グローバル展開を前提とした設計のため、「日本文化」を前面に打ち出すブランドではありません。日本の技術力をグローバル仕様に翻訳した製品であり、新シリーズが目指す「日本の文化そのものを世界に届ける」とは根本的にアプローチが異なります。
ROSAGEは「中価格×ややラグジュアリー寄り」。
新シリーズは「高価格×日本文化・和」の領域に位置します。この領域には現時点でほぼ競合が存在せず、この「空白のポジション」を先に取りにいくことが、新シリーズ最大の戦略的優位性になると考えられます。
新シリーズの「勝ち筋」
SECTION 08
本コンセプトシートは、新シリーズの「方向性の共有」を目的としたものです。ここから先は、対話を重ねながら一つひとつ形にしていく段階に入ります。
本コンセプトシートの内容について、認識を揃える段階です。ブランドコンセプト、ROSAGEからの「+」という位置づけ、シリーズ構成、想定価格帯などの感触を確認します。
シリーズ名の策定、ロゴ・ビジュアルアイデンティティ、パッケージデザイン(容器形状・素材・色彩)、スーベニアとしての外装設計などを検討します。この価格帯ではコンセプトとパッケージの演出が中身と同等以上に重要なため、十分な検討時間を取ることをおすすめします。
ブランド名の策定にあたり、「禅(ZEN)」の使用には商標上の留意点があります。シリーズ名の方向性を検討する際に、以下の論点を事前に共有いたします。
「禅(ZEN)」をそのまま商品名に使用する場合のリスク
① 一般名称性の問題
「禅」は仏教用語・一般名称に該当するため、第3類(化粧品・シャンプー類)での商標登録が認められにくい可能性があります。識別力(他との区別ができる力)が弱いと判断されるリスクがあります。
② 既存商標との競合
「ZEN」「禅」を含む化粧品関連の商標は、国内外で多数出願・登録されている可能性が高い領域です。先行商標との類似性が問題になると、使用差止めや登録拒絶のリスクがあります。
③ 海外展開時のリスク
将来の越境EC・海外販売を視野に入れる場合、各国での「ZEN」関連商標の調査も必要になります。特に欧米圏では「ZEN」が既にさまざまな業種で商標登録されているケースが多く、注意が必要です。
リスクを踏まえたネーミングの方向性(案)
「禅」の世界観を活かしつつ、商標上の独自性を確保するアプローチとして、以下の方向性が考えられます。
A. 禅の「状態」を表す和語で置き換え
凪(NAGI)、澄(SUMI)、寂(JAKU)など。禅の美意識に通じる日本語で、商標としての識別力が高く、海外での発音のしやすさ・響きの美しさも確保できます。
B. 禅+αの造語で独自性を確保
禅整(ZENSEI)、禅粋(ZENSUI)、禅澄(ZENSUMI)など。「禅」の字をそのまま残しつつ、造語化することで商標登録の可能性を高めます。サロン名「ZEN」との接続も保てます。
C. コンセプトから直接引く
「ととのい(TOTONOI)」など、ブランドコンセプト「整える」を直接ネーミングに反映する方向性。認知度の高い言葉ですが、商標出願の競合状況の確認が必要です。
D. 同音異字での差別化
然(ZEN)、然整(ZENSEI)など。「ぜん」の音を保ちながら漢字を変えることで、商標上の差別化を図ります。「自然体の美しさ」というメッセージも込められます。
推奨アクション
ネーミング候補を2〜3案に絞った段階で、J-PlatPat(特許情報プラットフォーム)での先行商標調査を実施し、第3類(化粧品類)における登録可能性を確認することをおすすめします。
最終的な出願にあたっては、弁理士への相談を推奨いたします。海外展開を見据える場合は、マドリッド協定議定書による国際出願も視野に入れた戦略が有効です。
成分コンセプト(セクション4)をベースに、製造元と連携して具体的な処方に落とし込みます。原料の調達確認、硬水対策の処方検証、試作品の製造&テスト、香りの設計などを進めます。特に香りはブランドの世界観を左右するため、納得いくまで追い込みたいポイントです。
全成分表示の確定、化粧品/医薬部外品の区分判断、海外展開を見据えた成分規制の事前チェック、多言語対応の表示設計などを進めます。基本的には製造元様と先方にて進行いただく領域ですが、必要に応じてサポートいたします。
処方・パッケージ・表示がすべて確定した段階で、製造元への正式発注に進みます。製造ロット数の決定、パッケージの最終入稿、納品スケジュールの確認、商品発注書の作成を行います。
商品化後の展開イメージを参考として記載します。ZEN店頭での販売開始、answer BEAUTY SALONでの併売、自社ECでの販売開始、SNS・PR施策によるブランド認知の構築、インバウンド来店客への販売実績の蓄積などが想定されます。
本プロジェクトにおけるサポート範囲
STEP 1〜3(コンセプト合意・ブランディング方向性・処方設計)までを、アドバイザーとして伴走させていただきます。
STEP 4(薬事・表示対応)については、基本的には製造元様と先方にて進行いただく領域ですが、必要に応じてサポートいたします。
STEP 6以降のローンチ・販売展開フェーズにおいても、さらなるサポートがお役に立てるようであれば、改めてご相談させてください。
その先に見えてくる景色
ROSAGEの越境EC開始と連動した海外展開
京都・大阪への新店舗オープンと連携した販売エリア拡大
空港免税店での取り扱い、国際線機内販売カタログへの掲載
国内外の五つ星ホテル・ラグジュアリー旅館のアメニティやスパプロダクトとしての導入
パリ・ニューヨーク・シンガポール等でのポップアップイベント開催
国際的なビューティーアワードへのエントリー・受賞
抹茶等の食品販売も含めた「和のライフスタイルブランド」としてのグローバル展開
そして、「ZEN」を冠したブランドが、
日本文化を届ける世界的なアイコンになること。